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よくあるダメな志望動機で 「入社して自分を成長させたい」 というだけしか書かないものがあります。 このような志望動機を書いている人は 企業に入社すれば、教育を受けられ、 仕事を任されるものだと思っています。 残念なことにそのような姿勢でいる限り、 その人がのぞむような成長をすることはありません。 そのため、選考で落とされてしまいます。

なぜなら、「成長」というのは自分の行動を 自分の意思で選択することでやってくるものだからです。 入社することで成長することはありません。 もっと具体的に言えば、 自分がどのように働きたいのか、 仕事を通じて何を成し遂げたいのか 目標を持って主体的に行動しなければ成長しません。 今回の志望動機の例で言えば、どのように成長するのか、 つまり、自分がどのように働きたいのかを 仕事を通じて何を成し遂げたいのかを書かなければなりません。

そもそも企業はあなたを成長させるためにあるのではなく、 あなたが企業を成長させるためにいることを忘れてはいけません。 志望動機であなたの仕事の価値観を しっかりと企業に伝えることができれば、 企業に貢献できる人なのかどうかもわかります。 だからこそ、企業は採用したいと思います。 あなたはどのように成長したいですか？

「自己ＰＲは志望企業ごとに変えるほうがいいのでしょうか」 毎年、学生の方から受ける質問です。 まず、自己ＰＲについて考えみると すぐに答えは出てきます。 自己ＰＲとは「自分の１番の強み」です。 当たり前ですが、１番は１つしかなく、 企業ごとに自己ＰＲを変えることは得策ではありません。 仮にあなたが企業ごとに自己ＰＲを変えて ＥＳに書いたとしたら、どうなるでしょうか？

採用担当者はＥＳに書かれた通り受け止めて、 面接では書かれたことをもとに質問するでしょう。 そうすると「自分の１番の強み」について話せず、 満足して伝えることができなくなります。 あなたは後悔しないでしょうか？ 企業の気持ちになって 考えることは素晴らしいのですが、 企業に無理に合わせてはいけません。 そもそも、どうして自己ＰＲをするのか 考えてみるとよいかもしれません。 学生を判断する上で 自己ＰＲが判断しやすい材料だからです。

自分を表現するのに１番良い方法は 「１番」自分が誇りに思っているもの、 「１番」自分が一番頑張っているもの、 「１番」自分が培ってきたもの、学んできたもの を伝えることです。それらについて語る時、 素の自分（あなたらしさ）が出てきます。 一番頑張っているもの、培ってきたもの、 つまり、１番の自分の強み（自己ＰＲ）について書けば、 あなたの人柄が採用担当者に１番伝わります。 後悔するときは全力を尽くさなかったときです。 あなたの１番をアピールしましょう。 あなたは自己ＰＲを企業に合わせていませんか？

自己ＰＲを７年以上ＷＥＢで添削していますが、 過去の自己ＰＲを見ていると発見があります。 それは自己ＰＲに「流行」があることです。 今から７、８年前ぐらいの自己ＰＲで よく見かけたエピソードがあります。

「家庭教師について」

家庭教師のアルバイトを行い、 指導していた学生を志望校に合格させた というような自己ＰＲをよく添削しました。 しかし、現在は家庭教師の アルバイトについて書いた自己ＰＲを 見かけることはなかなかありません。 他にも塾講師のアルバイトも 見かけなくなりました。 もしかすると「ゆとり教育」が 関係しているのかもしれません。 それとは対照的に、最近、 よく見かけるようになったのが 「飲食店のアルバイト」について書いたもの。

例えば、居酒屋、コーヒーショップ、レストランなど アルバイト経験について書いた自己ＰＲです。 居酒屋やコーヒーショップも昔に比べ、 店舗数がかなり増えています。 例えば、スターバックスでいえば、 １９９６年の店舗数が「３店」しかありませんでしたが、 ２００９年の店舗数は「８７５店」になります。 店舗数がそれだけ増えれば、アルバイトが必要になり、 カフェでアルバイトをする大学生も増えます。 アルバイトの自己ＰＲについては このように流行があります。

それ以外にもサークル、ゼミなどについて書いた 自己ＰＲは相変わらずよく見かけます。 そもそも大学生活と言えば、 サークル、ゼミ、アルバイトぐらいしかなく、 自己ＰＲをするためのエピソードは限られています。 だからこそ、エピソードは何でもいいのです。 つまり、自己ＰＲのエピソードから あなたの価値観、あなたの強みなど 「あなた自身について」伝わればいいのです。 自己ＰＲを書く際には誰が読んでも自分について わかるようなエピソードを書きましょう。 あなたのエピソードは何ですか？

音楽プロデューサーのつんく♂が このようなことを言っていました。 「歌詞の一番が一枚目の写真なら、２番目が２枚目とせめて２枚位の写真の中にストーリーを作るのがプロの技です。」 つんくさんはヒット曲を生み出すために ヒット曲を研究しつくしたのですが、 ほとんどのヒット曲の歌詞が 一枚のスナップ写真のように 時間と場所が変わらないそうです。 反対に素人が作曲した歌詞や売れない曲の歌詞は何枚もの複雑な写真があるかのように時間と場所が変わります。 すると、なかなかイメージできません。 ヒット曲は誰もがイメージしやすく、 感情移入ができるからこそ、 イメージができるからこそヒットします。

エントリーシートでもヒット曲のように時間と場所が 変わらないように書いた方が相手にも伝わります。 反対にアルバイトの話をしたり、サークルの話をするなど １つの文章にあれもこれもエピソードを書いていたら、 採用担当者もイメージしづらく、魅力に感じません。 そうならないようには伝えるべきこと、 これを伝えないと後悔するということを あらかじめ決めおくことが大切です。 「１つの文章につき、１メッセージ」 と考えてもよいかもしれません。 それは２００文字でも、４００文字でも、 ８００文字でもどんな課題でも一緒です。 あなたのことを全く知らない担当者が イメージしやすいようなヒットする エントリーシートを書きましょう。 あなたのＥＳはイメージしやすいですか？


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