ＷＥＢ内定塾〜１分で読める就職活動のハナシ

書店の自己啓発本売り場を訪問した時の話。 私が自己啓発本コーナーで 何か良い本がないかと探していたら、 ひとりの女性が立っていました。 何も本棚を見ずに立っているので 不思議に思っていると、 その人に向かって 書店員（男性）がやってきました。 その女性は書店員の人に 本の問い合わせをして 待っていたようです。 書店員の人はかなりの時間、 女性を待たせてしまったのか 本棚にお客様の本がないかどうか 慌てて探していました。 すぐに本が見つかり、 お客様に手渡そうとしたのですが、 念のため、本の確認をしました。

「実践編でよろしいでしょうか。この本は基本編もあるのですが」
すると、女性は尋ねました。

「それで大丈夫です。でも、もう一冊あるのですか。できれば、その本も欲しいのですが」

書店員の方はそのような事態も 想定していたのかすぐに答えました。

「すみません。こちらの店舗にはないんですよ。新宿店にならあるのですが」
「そうなんですか。では、新宿店に行きます」
「そうですか。では、私から新宿店の方に取り置きしておくようお願いしますがいかがでしょうか」
「ありがとうございます」

このやりとりを見て、 書店員の対応が素晴らしいと思いました。 お客様の立場になった対応をすることで 売り上げに貢献をしていました。 もしも、女性に本の確認、在庫の確認をしなければ このような展開にならなかったでしょう。 さらに私が感動したのが「お客様」です。 私は女性を見ながら、 このようなことを考えていました。

「この本の著者がこの光景を見たら、本当にうれしいだろうな」

自分の本をここまで「読みたい」と 思ってくれる人が目の前にいる。 それだけでうれしいはずです。 もしも、私がその本の著者だったら うれしくてたまりません。 その女性に「ありがとうございます」と 声をかけていたでしょう。 他にも「読者の感想」を頂けるとうれしいものです。 人によって、仕事によって 何に喜びを感じるかは異なります。 あなたは何に喜びを感じるでしょうか？ どのような仕事に就けば喜びを感じるでしょうか？ 考えてみましょう。